全員参加型の育成が生む低離職率の現場
Riganuts 池袋では、アシスタントの指導を特定の先輩に委ねず、スタッフ全員で育てるスタイルを取っている。カットの癖やカラーの考え方は人それぞれ異なるため、複数の視点から技術を吸収できる環境は、引き出しの多いスタイリストへの近道になる。2年間のレッスンカリキュラムが段階ごとに組まれており、基礎から応用へ自然にステップアップできる設計になっている。オーナー主催の講習会も定期的に開かれ、最新の業界トレンドに触れる機会が途切れない。
歴代スタッフのなかで、他店への転職を理由に退職した人がいないという話には正直驚いた。十条店・王子店・赤羽店との合同イベントが定期的にあり、店舗の枠を超えた横のつながりが自然に生まれている。意見の食い違いがあっても正面から向き合い、翌日にはいつも通りの空気に戻れる関係性が根づいているそうだ。「家族みたいなチーム」という表現を複数のスタッフが口にしていたのが印象的だった。
ハイトーンカラーの現場で鍛えられる実践力
ブロンドベージュやミルクティーベージュなど、繊細な色味の注文が日常的に入る環境は、カラー技術を短期間で引き上げる。年齢層も髪質もバラバラなお客様を毎日担当するため、教科書通りにいかないケースへの対応力が自然と身につく。カットやパーマの基礎はもちろん、トレンドを踏まえた提案型のスタイリングまで一通りカバーできる現場だ。併設のアイラッシュ部門でまつ毛エクステの技術にも触れられるので、ヘア以外の引き出しも増えていく。
技術チェックは定期的に実施され、得意分野と改善点がその都度はっきり示される。フィードバックをもとに次の目標を設定するサイクルが回っているため、漠然と日々を過ごす感覚にはなりにくい。オーナーの講習では施術スキルだけでなく、顧客ニーズの変化や業界全体の動きについても共有される。3年後・5年後のキャリアを具体的にイメージしながら働いているスタッフが多いという声が目立つ。
完全週休2日制と有給取得を支える職場の空気
給与体系は実力と成果に連動しており、日々の積み重ねが数字として返ってくる設計だ。完全週休2日制が導入されているため、連勤による疲労の蓄積を防ぎやすい。有給休暇の消化も積極的に促されていて、夏季・冬季にまとめて長期休暇を取るスタッフも珍しくない。仕事に打ち込む時間と自分のために使う時間、その両方を確保できる体制が整っている。
主要拠点の十条店はバス停・上十条三丁目から徒歩約1分の場所にあり、公共交通機関での通勤がスムーズに済む。池袋エリアを含め北区周辺に複数店舗を構えており、それぞれが地元の顧客と密に関わりながら営業を続けている。通勤時間の短さが朝や帰宅後のゆとりにつながっていると感じるスタッフもいるようだ。住環境が落ち着いた北区エリアで長く腰を据えて働きたい人には、立地面の相性が良い。
未経験・ブランクありでも馴染める受け入れ体制
Riganuts 池袋が掲げているのは、店舗に関わるすべての人が幸せを感じられる場をつくるという考え方だ。スタッフ同士の関係を単なる同僚ではなく家族に近い距離感で捉え、価値観の共有や日常的な声かけを欠かさない。飾らない雰囲気のなかで自然体の接客ができる空間は、来店するお客様にとっても居心地が良い。照明や席の配置にまでリラックスできる工夫が施されている。
経験ゼロからのスタートやブランク明けの復帰にも、個々のペースに合わせたサポートが用意されている。技術面では理論と実践を交互に繰り返しながら定着を図り、接客面ではコミュニケーションの取り方や所作まで丁寧にフォローが入る。「最初の1か月で不安がほぼなくなった」と話すスタッフの声が複数あった。人間力と技術力、どちらか片方ではなく両輪で伸ばしていく方針が現場に根づいている。


