訪問マッサージという仕事の現場から
徳島市・鳴門市・小松島市・板野郡・名西郡——このエリアで自力での通院が困難な方の自宅や施設を回り、症状に合わせた施術を届けているのが合同会社MAKASETEだ。あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師といった国家資格保持者がスタッフとして在籍し、事故後遺症による痛み・しびれ、療養中の身体機能低下など個別の状態を見ながらプログラムを組んでいる。利用者ごとに回復目標を設定したうえで、体力や生活動作の変化を追いながら計画を調整していく流れを取る。身体面だけでなく、在宅療養中の心理的な不安へも目を配る姿勢が根づいている。
個人的には、施術者が営業活動や事務処理を一切負わない仕組みが印象的だった。書類作成やスケジュール管理は本部側が引き受けるため、現場の施術者はケアそのものに時間を使い切れる。訪問先でのコミュニケーションに集中できる分、利用者との信頼関係が築きやすいという声も目立つ。行動範囲の拡大や日常動作の改善といった成果を、施術者自身が間近で確認できる環境になっている。
3つの雇用形態から選べる働き方
合同会社MAKASETEでは正社員・パート・業務委託の3パターンを用意している。月給制の正社員には夏季・年末年始の長期休暇が設けられ、完全週休2日制で土日が休み。パート勤務は1日4時間からスタートでき、育児や介護と並行したい人が実際に利用しているケースが多い。業務委託契約を選べば、訪問件数や稼働日を自分の裁量で決められる。
副業として国家資格を活かしたい人や、将来の独立に向けて実務経験を重ねたい人にとっても選択肢が広い。独立志向のあるスタッフ向けには支援制度が別途整備されており、キャリアの出口を見据えた働き方が設計しやすい。急な体調不良や家庭事情で休みが必要になった場合にも調整が利く体制を敷いている点は、長く続けるうえで安心材料になるだろう。
施術者が技術に没頭できる理由
営業・事務・スケジュール調整を本部が一括で処理する運営モデルは、合同会社MAKASETEの業務設計の根幹にある。施術者は利用者宅を訪問してケアを行うことだけに専念でき、空いた時間を技術研鑽やコミュニケーションの質向上に回せる。研修制度も段階的に用意されているため、ブランクのある有資格者でも実務に復帰しやすい。未経験からスタートしたスタッフがフォロー体制のもとで独り立ちしていく流れが整っている。
「施術以外のことを考えなくていいので、目の前の利用者に集中できる」——こうした感想を持つスタッフは少なくないという。訪問施術の現場では、一人の利用者に割ける時間の長さがケアの質を左右する。雑務から解放されることで生まれる余裕が、結果として利用者の満足度にも反映されている構図だ。
風通しのよさが支える組織のかたち
合同会社MAKASETEの職場では、経験年数や性別による壁を意識させない空気がある。明るいコミュニケーションを自然に取れる人を採用時に重視しており、上下関係に縛られないフラットなやり取りが日常になっている。福利厚生の整備にも力を入れ、プライベートとの両立を前提にした制度設計を進めてきた。
「相談しやすい雰囲気がある」と感じるスタッフが多いという話は、取材を通じて繰り返し耳にした。休暇の取りやすさ、突発的な事情への対応、独立支援の存在——こうした要素が重なることで、専門職としてのキャリアを長期的に描ける土台が形成されている。地域密着の訪問施術という仕事柄、働く側の安定がそのまま利用者へのサービス品質に直結する。


